高等大学院機構とは
東北大学高等大学院機構は、2015年に開設された「東北大学学位プログラム推進機構」から名称を改め、
研究科に象徴される狭い学問領域の壁を越え、国境の壁を超えた先進的な大学院教育プログラム、大学院学生に対する共通教育を
実施するとともに、大学院学生のキャリア形成支援をはじめとする学修・研究専念環境を整備することで、
これまでの大学教育・研究の在り方を変革し、東北大学の先進性、進取性を世界にアピールします。
山口 昌弘
東北大学 副学長(教育改革・国際戦略担当)
東北大学 高等大学院機構長
世界は今、経済・流通のグローバル化、情報通信をはじめとする急速な技術革新、急激な社会変化が進行し、温暖化をはじめとする地球規模の問題が顕在化する新しい時代に突入しています。この「グローバル時代」を生きる若者への教育改革が多くの国で進められている一方、国内に目を転じると、経済の長期低迷、少子高齢化、日本の国際的地位の低下に加え、大学においてもグローバル人材、イノベーション人材の育成が不十分であり、また、専門のタコつぼ化に 象徴されるように研究・教育組織の硬直化が懸念されています。
東北大学は、この状況を打破するため、学部や研究科の壁を越えた横断的な融合教育を行うことにより、世界を舞台に活躍する若手リーダーの育成に取り組んでおります。特に、東北大学の強みである研究を活かして、研究科に象徴される狭い学問領域の壁、国境の壁を超えた先進的な大学院教育プログラムである「学位プログラム」を拡充し、世界中から「学んでみたい」、「研究してみたい」と目標にされる、世界三十傑大学を目指しています。
本学では、海外の有力大学と共同で人材育成を行う「国際共同大学院プログラム」、産学官と連携し、ふかん力や独創力を持った人材育成を行う「リーディングプログラム」、「産学共創大学院プログラム」、さらに、本学が先駆的に推進してきた学際融合を目指す「学際高等研究教育院」といったプログラムを用意しています。
これらのプログラムは、履修する学生の皆さんにとって、通常の研究科・専攻の学修に加え、プログラムとしての学修が付加されます。しかし、これらのプログラムでの経験が、皆さんが将来グローバルリーダーとして世界で活躍し、人類の持続可能社会の実現や社会のイノベーションの創出に繋げていくと期待しています。
東北大学高等大学院機構 体系図
組織変遷
- 2015年4月
東北大学学位プログラム推進機構設置
国際共同大学院プログラム部門、リーディングプログラム部門、国際高等研究教育院2部門1院を設置 - 2015年4月
スピントロニクス国際共同大学院プログラム開始・学生受入れスタート
- 2016年4月
国際高等研究教育院から学際高等研究教育院に名称変更
- 2016年10月
環境・地球科学国際共同大学院プログラム開始・学生受入れスタート
- 2017年4月
データ科学国際共同大学院プログラム、宇宙創成物理学国際共同大学院プログラム開始・学生受入れスタート
- 2018年4月
生命科学(脳科学)国際共同大学院プログラム、機械科学技術国際共同大学院プログラム開始・学生受入れスタート
- 2018年4月
学位プログラム推進機構産学共創大学院プログラム部門設置
- 2019年4月
日本学国際共同大学院プログラム、材料科学国際共同大学院プログラム、
災害科学・安全学国際共同大学院プログラム、未来型医療創造卓越大学院プログラム、
人工知能エレクトロニクス卓越大学院プログラム開始・学生受入れスタート - 2020年4月
変動地球共生学卓越大学院プログラム開始・学生受入れスタート
- 2021年4月
東北大学高等大学院機構へ発展
- 2022年4月
統合化学国際共同大学院プログラム開始・学生受入れスタート
グリーン×デジタル産学共創大学院プログラム開始 - 2022年10月
グリーン×デジタル産学共創大学院プログラム学生受入れスタート
- 2024年10月
食科学国際共同大学院プログラム開始・学生受入れスタート