受賞・成果
高根大地さんの筆頭著者論文が 米国物理学会誌 Physcal Review Letters の注目論文に選出されました
MDプログラム3期生の高根大地さん(理学研究科 物理学専攻 博士課程後期 1年)が筆頭著者を務めた論文が米国物理学会誌 Physcal Review Letters の注目論文(Editor’s Suggestion)に選出され、 2018年2月20日付でオンライン公開されるとともに米国物理学会の運営サイト Physics にも論文要約が掲載されました。
高根さんらは高輝度放射光を用いた光電子分光実験により、コバルトシリサイド(CoSi)の内部に、これまで他のトポロジカル物質で観測されていたディラック粒子やワイル粒子とは異なる新型の粒子「スピン1粒子」および「二重ワイル粒子」が存在していることを発見しました。これらの新型粒子は結晶がもつカイラルな特徴により形成されたもので、不純物や欠陥からの散乱に対して強いトポロジカルな性質を持っています。今後、これらの新型粒子が示す物質機能の開拓が進むとともに、放射光を駆使することでさらに新しい粒子の発見が期待されます。
この研究についての詳細は東北大学から発表されたプレスリリースをご確認ください。
「トポロジカル物質中の新型粒子を発見 -ディラック・ワイル粒子に次ぐスピン1および2重ワイル粒子-」