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受賞・成果

高根大地さんの筆頭著者論文が Physical Review B に掲載されました

MDプログラム3期生の高根大地さん(物理学専攻 D1)が筆頭著者をつとめた論文が米国物理学会誌Physical Review B の速報注目論文 (Rapid Communication & Editors’ suggestion)に選ばれ、2018年7月17日にオンライン公開されました。

高根さんらは、グラフェンと同じ蜂の巣格子を持つ2ホウ化アルミニウム (AlB2)という物質が、線ノード型のディラック粒子という新しいタイプの電子状態をもつ物質であることを、放射光を用いた角度分解光電子分光実験により発見しました。このアルミニウム(Al)をマグネシウム(Mg)で置き換えた2ホウ化マグネシウム(MgB2) は39 Kで超伝導を示す高温超伝導体であり、この新たに発見されたディラック粒子を超伝導化することによって、今まで極低温でしか実現されていないトポロジカル超伝導体の転移温度を一気に高温化できる可能性があります。この発見は、ノイズに強いトポロジカル量子コンピューターの開発へ新たな道を拓くものです。

この研究についての詳細は東北大学から発表された プレスリリース をご確認ください。

 

2018年3月2日 QE1での高根さん