【東北大学 博士課程教育リーディングプログラム】 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム

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MDプログラム生2名が第5回リーディングプログラム学生会議に参加しました

2017年7月8日、9日の2日間、今年で5回目となる「全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議」が長野県上田市の信州大学で開催されました。MDプログラムからは3期生の張幸夫さんと、4期生の大平拓実さんの2名が参加し、充実した時間を過ごしたようです。参加した2人のMD生からのレポートを紹介します。

(写真左から)張さん(工学研究科 知能デバイス材料学専攻 M2)と大平さん(工学研究科 材料システム工学 M2)

【第5回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議 参加報告】
報告者: 張 幸夫 /大平拓実
7月8、9日に信州大学繊維学部で開催された「第5回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議」に参加しました。今回の学生会議では特別講演、グループワーク、ポスターセッションを行いました。

特別講演では株式会社Humanenergy代表取締役の福富信也さんによる「「個」を生かす組織づくり」と国際移住機関駐日代表の佐藤美央さんによる「移住する人々と多様性」のお話を聞くことができました。
特に福富さんの講義は非常に興味深く、問題を解決する上でリーダーはどうすべきかについて非常に参考になりました。良いリーダーはクリティカルかつクリエイティブな「基準」を示し、メンバーにそれらを共有させ、指示をしなくても基準をもとにメンバー各自が判断して行動できるようになるとも述べていました。このように、リーダーが決定する「基準」がメンバー全体の行動や問題解決につながってくるため、クリティカルかつクリエイティブな「基準」を決めることは非常に重要であり、難しいことであると感心しました。

グループワークでは、各グループに6人ずつ分かれてそれぞれのテーマについてディスカッションし、1枚のポスターにまとめるということをしました。ディスカッションを行う中で、留学生の方は自分の意見をしっかりと持っていると感じました。教育をより良くするためにはどうしたらよいか、どのようなリーダーシップが人を鼓舞させるかなどという難しい問題に対して、彼らは自分の意見を積極的に発言し、自分の意見に対して相手に意見を求めるなど、問題解決に向けて非常に積極的であると感じました。共通語が英語である中、他人の意見を聞き取り、自分の主張を正確に伝えるのに苦労しました。

ポスターセッションでは、各グループがディスカッションで作成したポスターを用いて他のグループの人とディスカッションを行いました。各グループ様々な分野に対して、それぞれ興味深い意見を持っていました。例えば、「Integration of non-Japanese into Japanese society」というテーマでディスカッションしたグループでは、「世界が変わってきている中で、日本人だけわかればよいというわけにいかず、外国人を受け入れることや、英語教育にもっと力を入れるなど変わる必要がある。」という意見が印象的でありました。また、「Japanese overwork system: What needs to change」というテーマでディスカッションしていたグループでは、「途方もないゴールを初めから与えられてもメンバーのやる気の低下につながってしまう。各ステップの目標や指針を決定し、それらを段々にクリアしていくことで問題が解決できる。」という考えがあり、ここでも福富さんが講義の中で述べていたように、リーダーがメンバーに基準や指針を明確にするということの大切さを感じました。

今回の学生会議に参加することで、普段なら交流する機会が少ない様々な国籍の人々に出会え、お互いの考えを共有できたことは非常に有意義でした。留学生の方だけでなく、様々な地方出身の日本人の方も参加されていたため、分野は違うけれど同じ志を持った同世代の方々と密に交流できたことは非常に貴重でした。このような貴重な機会をくださったマルチディメンジョン物質理工学リーディングプログラムに心から感謝しています。