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第3回全国リーディングプログラム学生会議にMD生3名が参加しました
6月20(土)・21日(日)、全国から100名を超すリーディングプログラム生が一堂に会する「第3回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議」が北海道大学で開催され、MDプログラムからは1期生の髙野彬さん、佐伯成駿さん、2期生のLATIF,Imranさんの3名が参加しました。詳しくはこのページの参加報告をご覧ください。
【参加報告 1】
工学研究科 博士(後期)課程1年 高野彬
6 月20 日、21 日の2 日間にわたり、北海道大学で開催された「第3 回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議」に参加しました。会議は大きく分けてポスターセッション、特別講演、ワークショップから構成されています。
ポスターセッションでは、参加した各リーディングプログラムがそれぞれをポスター形式で紹介しました。
その中で、私たちはプログラムを示す漢字として、「串」を選択しました。これは長坂先生がいつもおっしゃられていることを表した漢字ですが、佐伯くんが作成してくれた多面体の概念図(ポスター参照)と併せて示したことで、聴衆にわかりやすく説明できたと思います。
特別講演では元宇宙飛行士の毛利衛さんと世界科学ジャーナリスト連盟のJean-Marc Fleury さんのお話を聞くことができました。
とくに、毛利さんのお話では宇宙を体験した数少ない人のお話と言うことで、とても興味深いものでした。ご講演の中で、Broaden your perspective」を大切なこととして掲げていましたが、これはMD プログラムのポリシーと良く似ていることであり、私たちの目 指すことが重要であることが改めて感じました。
ワークショップでは、博士課程の学生で重要と考えられる「課題発見能力」および「課題解決能力」を養うことを目指して、多様な分野にわたるトピックについて5、6 人のグループに分かれて議論を行いました。当然英語で議論をするのですが、他の人と比較して議論に参加できた割合が少なく、自分の英語力不足を改めて認識しました。これから研究をしていく上で、他の人との議論は不可欠ですが、自分の考えを伝えるためにはコミュニケーションのツールとして英語の習得は絶対に必要であると痛感しました。また、小さなグループでの議論ではどんどん考えを言い合っていくため、もたもたしているとどんどんおいて行かれてしまうということがありました。英語力向上に加え、議論に参加する積極性が必要であるとも感じました。
全体を通して感じたことは日本人学生の議論への参加が少なかったことです。参加学生は112 人でしたが、そのうち日本人学生は62 人と半分強ほどを占めていました。それにも関わらず、特別講演での質疑応答、ワークショップでの議論などでは、外国籍の学生に対して積極性が少なく、存在感的には全体の20% ほどだったように感じました。先ほど私自身の英語力の未熟さについて述べましたが、英語が話せる日本人学生でも同じことが言え、このことが、日本の博士課程学生の欠点であり、改善すべき大きな問題であると感じました。
蛇足ですが、ゲストとして参加されていた企業の方や国の機関の方が閉会時の挨拶を求められた際に、日本人7 人中3 人が自分の英語は下手であると言及していたのが印象的でした。このあたりが日本人の性格を表していると感じました。
【参加報告 2】
工学研究科 博士(後期)課程1年 佐伯成駿
北海道大学で開催された「第三回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議」では「アイデア創出型ワークショップ」をテーマとして、現代社会の諸問題について全国のリーディングプログラムに所属している学生と議論を行いました。具体的には、少人数のグループに分かれグループの各メンバーが自らの専門を活かしながら、例示された複数の問題について課題と解決策を提示して議論を行うというものでした。例示されたテーマは理工系を背景に持つテーマだけでなく、医学や情報工学を背景に持つテーマもありそのような分野では自らの専門をどのように活かすことができるのかを考えるいい機会となりました。さらにグループメンバーの中には私達と同じ理学・工学系を専門とする学生だけではなく、医学や経済学、法学を専門とする学生も多数参加していて、ワークショップ中に普段あまり意識することのない法整備や経済面の課題を提示されることも多く新鮮な体験になりました。
さらに特別講義の毛利衛氏とJean-Marc Fleury氏の講演は、参加していた学生に質問を投げかけながら話が進んでいくという形式で行われ、同じ話を聞いて他の人がどのように感じ考えるのかを知ることができました。また他の参加者と懇親を深めるという意味で、自分達が所属しているリーディングプログラムをポスター1枚にまとめて紹介するポスターセッションや、交流会としてジンギスカンパーティーがあり、多数の異なる専門領域をもつ学生と密に交流することができました。
今回の会議は自分の意見を伝える力と他人の意見を理解する力、意見をまとめて発表する力の重要性を改めて実感するいい機会となりました。また社会に貢献するためには研究に没頭するだけでなく、研究をうまく発信し、他の領域からの意見を取り入れることが必要であることを確認できたという意味でも非常に有意義でした。