曜日・教室 水曜5限・リーディング教室
科目群 基幹科目
単位数 1
対象コース 全コース
開講学期 1学期
担当教員 都司 嘉宣 非常勤講師

授業の目的と概要

近代的な観測手法が確立する前に起きた地震・津波・火山活動・洪水高潮などの災害事例は、古文書や石碑類、堆積物痕跡などによって研究が進められる。その研究手法と成果について述べる。

学習の到達目標

地震を記載した古文書をまず読んでみて、歴史時代に起きた地震津波災害の法則を学ぶ糸口とする。

授業内容・方法と進度予定

  1. 安政東海地震(1854)の情景を記録した古文書「袖日記」(富士宮市)を読む
  2. 2011 年東日本震災が貞観11 年(869)三陸沖地震の再来と考えられる理由
  3. 名古屋の朝日文左衛門の日記「鸚鵡籠中記」(1691-1717年、8863日)に現れた宝永ミレニアム地震(1707)の前兆現象
  4. 安政江戸地震(1855)による寺院、大名屋敷の被害分布の語るもの
  5. 7回の宮城県沖地震の法則性
  6. 東海地震・南海地震の法則
  7. 北米大陸で日付の確定した最古のできごと、元禄12年(1700)カスケード地震
  8. 「教訓を生かせなかった悔しさ」のほとばしる大阪・大正橋の津波石碑
  9. 史料解釈の誤読で生じた「鎌倉大仏津波被災説」と「大分瓜生島伝説」

成績評価方法

出席状況、および A4の紙1枚に、「書き出しが指定された」感想文を書くこと。(書き出しの例:私は将来・・・に成ろうと思っています。その私にとって今回の授業は・・・)

教科書および参考書

その他